AK-12は、2018年にカラシニコフ社が、ロシア国防省に制式採用されたと発表した、AKアサルトライフルの第5世代モデルです。
で、5世代までを順にまとめてみました。(バリエーションモデルを除いて)
セミ・バースト・フルオート電子トリガー電動ガン
可変ホップアップシステム
全長 875mm(伸長時950mm)
重量 3550g
装弾数 130発スタンダード/450発多段数 2本
価格 71,280円 (税込)
この銃の特徴 |
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〇AK12に射撃モード満載のPERUN製電子トリガーを組み込んだ新メカボックス |
〇ギアやモーターもアップグレード |
〇AKシリーズの第5世代をモデルアップ |
アークタウラス AK12 PE バージョンは、既存のアークタウラス製AK-12電動ガンにPERUN製AK-12 PEバージョン専用多機能電子トリガーを搭載し、スチール製13:1 CNC削りだしギアとネオジウム・ハイトルクモーターが組み込まれた、ハイスペックモデルです。
フルメタル仕様で再現性の高い外観は、実銃とほぼ同じ重量と相まってリアルで良いです。
レシーバー左側には、GRAUコード(ロシア連邦国防省ロケット・砲兵総局コード)の6Π70(英語で6P70)の認識番号が刻印されています。(6Pは個人装備の小火器を指します)
その下には、使用弾薬が刻印されています。
レシーバー右側には、AKモデルではお馴染みのダストカバーを兼ねた大きなセレクターがありますが、実銃AK-12では2ショットバーストが追加されているので、上からセイフティ→フルオート→2ショットバースト→セミオートの4ポジションになります。
アークタウラス AK-12も実銃と同様の射撃モードになっていますが、勿論多機能電子トリガーを装備しているので、射撃モードを設定変更する事も出来ます。
またAK-12のセレクターには、グリップしている指で操作出来るようにフック状の出っ張りが追加されています。
まあ若干、人差し指の筋トレ的な使い勝手ですがね。
レシーバーとハンドガードの上部には、ピカティニー規格のトップレールが装備されていて、まるで最近のAR15系の様。
ハンドガードには、左右と底部にもマウントレイルが装備されています。
AKMから続く伝統の、横方向に出っ張りをもたせたハンドガードは、とても握り易いです。
マズルに取付けられたコンペンセイターは、AK-74譲りの大型タイプを改良した物で、先端は小突く用なのか?スパイク形状になっています。
このAK-12のコンペンセイターは、本体とマウントの2ピース構造になっています。
コンペンセイターを取り外す時は、まずコンペンセイター本体をロックしているピンを引きながら本体を180度回転させます。
すると本体は前方に抜けるので、後はネジではまっているマウントを緩めて外せば14mm逆ネジが現れるので、対応するマズルオプションが装着出来ます。
写真はマルイ製ショートタイプ・プロサイレンサーです。
ガスブロック先端のパーツは取り外して、QDスプリングガイドの着脱用アタッチメントとして使える様になっています。
ストックを折り畳んでから、アタッチメントでまずネジ式の保護キャップを外します。
次にアタッチメントをQDスプリングガイドに押し当てる様にして、90度程回転させると引っ掛かりがはずれて、QDスプリングガイドとメインスプリングがスルスルと出てきます。
メインスプリングの交換が簡単に出来る事は、私の様にメカボックスを分解組み立てするスキルの無い者にとっては非常にありがたい事です。
今までのAKシリーズではバレルに取り付けられていたフロントサイトですが、リアサイトがレシーバー最後部に移動した関係からか、ガスブロック上に変更されていますね。
フロントサイトは、工具をつかって上下の調整が出来ますが、工具は附属していないので何かで代用するしかないです。
リアサイトはマウントレイルに装着するものの、昔ながらのタンジェント・サイトなのですが、ダイアルを引きながら回す事で左右の調整も出来る優れものなんです。
しかもノッチタイプからビープホール・タイプ(覗き穴タイプ)に変わっています。
これは気分的な物かも知れませんが、精密に狙える様になった気がしますね。
5ポジションのリトラクタブル・ストックは、レシーバー後部のロック解除ボタンを押す事でストックを左側に折り畳む事が出来ます。
ストックには、QDスリングホールも装備されているので、QDスリングが簡単に装着出来ます。
また、ストック底部にあるレバーを引くと、バットプレートをスライドさせて取り外す事が出来ます。
バットプレートはラバー製です。
バッテリーは、レシーバーのトップカバー内に収納します。
トップカバーを外すには、まずテイクダウン・ラッチを上に90度ほど回転させて、手前に引き抜きます。
するとトップカバーがパカリと上に外れ、見慣れたAKのバッテリー収納スペースが出現します。
今回はスティックタイプのバッテリーを装着しますが、いわゆるAKバッテリー(うなぎバッテリー)を収納出来るスペースもあるので、AKバッテリーを使う方が配線の取り回し的にもスッキリ簡単で安定してるので、一番良いです。
コネクタはT型ですが、一般的なミニコネクタ用変換アダプターが附属しているので安心を。
使用バッテリーは、7.4Vリポバッテリーです。
アークタウラス製AK-12には、スプリング式ノーマルマガジンとゼンマイ巻上げ式多弾数マガジンの2本のマガジンが附属します。
実銃をリアルに再現した樹脂製・残弾確認窓付きマガジンですが、装てんされたBB弾を見ることは出来ません。
ノーマルマガジンは、マガジン・ベースを外してカバーから本体を取り出せば、スライドレバーで装弾数を130発かリアルカウントの30発に切り替える事が出来ます。
ゼンマイ巻上げ式多弾数マガジンの操作は一般的な物と同じで、装弾数は450発。
マガジン自体が大きいだけに、装弾数も多めです。
実銃同様に、マガジン底部は簡易モノポッド(一脚の支持装置)として使える様に角度が付けられていますが、ん~エアガンの場合耐久性はどうでしょ?
優しく取扱った方が良いかも。
チャージングハンドルを引くと、ホッフアップ調整ダイアルが見えます。
ホッフアップ調整ダイアルは、同軸ではないですが大きくて回し易いです。
フルメタル仕様で3.5kgの重量はずっしりしていますが、AKアサルトライフルを撃ってる感を味わうには、リアルな重さです。
ただ、フィンガーチャンネル付きのグリップは、私の手にはしっくりしませんでした。
今回PERUN社製電子トリガーを搭載した事で、実銃同様に2点バーストショットが撃てる様になったのはとても嬉しいですが、その引き換えにアークタウラス製電動ガンでは定番だったマイクロスイッチは非搭載になり、トリガーの引き心地が変わってしまったのは少し残念です。
7.4V 20Cリポバッテリーを使って撃ってみると、フルオート時の連射サイクルは秒間15発程度で、デフォルト設定の射撃モードだとセミオートの撃ち心地も「普通の電動ガン」と言う印象です。
が、トリガー感度を高く設定してプリコッキング・モードにして撃つと、途端に豹変してタイムラグの無いシャキシャキな撃ち心地に変わります。
改めて、電子トリガーによるプリコッキングの凄さを体感しました、ん~凄い。
因みに電子トリガーは、次の設定が出来ます。
ALTERNATIVEモード
セレクターの設定を、フル/2点バースト/セミ、フル/バイナリ/セミ、3点バースト/バイナリ/セミ、セミ/セミ/セミ、から選択。
アクティブ・ブレーキ
オフと5段階
プリコッキング
オフと8段階
ROF-REDUCTIONモード
連射サイクル速度を、通常から5段階で遅くする事が出来ます。
トリガー感度設定
5段階
実射性能は素晴らしく、初速も十分ありますし集弾性も安定感がある優等生ぶりです。
まあ、これだけ充実した内容だとお値段もそれなりになりますが、AKフリークの方は必須ですね。当然。
距離 12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発
アークタウラスAK12 | 15.3℃ 43% |
0.20gBB弾 平均初速 | 87.9m/s |
1発目 | 87.8m/s |
2発目 | 87.9m/s |
3発目 | 88.1m/s |
4発目 | 87.8m/s |
5発目 | 87.8m/s |
アークタウラスAK12 | 15.7℃ 40% |
0.25gBB弾 平均初速 | 75.8m/s |
1発目 | 75.6m/s |
2発目 | 75.4m/s |
3発目 | 76.5m/s |
4発目 | 75.5m/s |
5発目 | 75.8m/s |
0.20g、0.25gBB弾の初速は、それぞれでの適正ホップ時の数値です。
7.4V20Cリポバッテリー使用時のフルオート発射サイクルは、秒間15発程度。